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少し長くなりますが、私という人間を知っていただくために、最後までお付き合いください。少々、私のいい加減さが垣間見えますが…

今から、5〜6年前になるでしょうか。私は、当時、工業技術センターというところで働いていました。そこでは、主に三次元画像処理や自動機器、ロボット等の研究・開発等を行っていました。その頃は、研究をしたり、論文を書いたり、企業の方と研究会をしたり…、と充実した日々を過ごしていました。また、短期間ではあったのですが、北欧の方に福祉機器の海外研修にも行かせてもらったりしてました。

そんな中、世間ではある厳しい言葉がはやっていた時代でした。それは「リストラ」。私自身は、その時、公務員という身分でしたので、リストラとは全く無縁でしたが、仕事上、県内の企業の方とお付き合いすることが多かったため、それなりに敏感にはなっていました。その時、私はいつも、このように考えていました。もし、自分がリストラされたら何ができるのだろう? いったいどこが雇ってくれるのだろう? と。
こんなこと考えていても、あんた何考えてんの?と言われそうで、他の人には言えませんでしたし、言おうとも思っていませんでしたが、密かに、どうしても、どうにかして、それを確認してみたくなりました。

そこで、周りの方に知られないように取った行動が、中途採用募集をしている企業のホームページにアクセスし、応募することでした。もちろん、まずは第一次書類審査のみですので、万が一、合格しても断ることができます。ですから、実際に勤務するようなことはありませんので、お試しとして安心です(ごめんなさい)。
さて、どんな企業にしようかなと考えていたとき、どうせするのなら個人的に好きな大企業がいいし、自分の仕事と関連性のある企業がいいと思い、某企業、S●nyにしました。自分の経歴や今やっている研究の他、論文、特許、プログラム著作権等とPRすることをいろいろと書きためて、応募(Eメール送信です)しました。1週間後、いよいよその結果が、Eメールで帰ってきました。
 その結果は…

     『不合格』

返信メールには、こう書いてあったかと思います。あなたの技術は、当社の技術とマッチしない、だから、うんぬんかんぬん…
ある程度はダメだろうとは思っていましたが、多少のショックはありました。そもそも応募先が、かなりハードルの高い企業ではあったのですが(後から考えたらやっぱり無茶でしたね)、それなりにアピールした結果があなたには技術力がないですよ、ということ(と私は感じ取りました)。その後、自分なりに考えて、ある結論に達しました。遅まきながら。

それは、自分で思っている程、自分の力というのはたいしたことがなく、自分で思っている限りそれは相対的な世界であって、第三者からの評価にはなり得ない。第三者からの評価を得るためには、絶対的な力・評価が必要である。
具体的に言いますと、自分で、いくらこんなことをしたらこんなことできたんですよ、すごいでしょ、と言っても、よほど素晴らしいものでない限り、自己満足に終わってしまうのだ。じゃあ、そうならないためには、というと、絶対的な評価が必要(私はそれは資格だと思いました)なのだ。それがベースに存在し、それがあるからこそ、その上で自分の成果が成り立つのだと。
まあ、このようなことは、誰でも知っている内容ですが、私はそれを目の前で見せられ改めて痛感させられた、といったとこでしょうか。

それから、しばらくして、私は資格を取得することを真剣に考え始めました。資格といっても、ある程度簡単に取れるようなものでは意味がないと考え、難関なものを検討し始めました。でも、司法書士ではないですよ。まだまだ、それは後の話です。
技術屋さんとしての立場から、最終的に考えたのが2つ。「工学博士」か「技術士」。工学博士は、今までも意識していて、学会発表や論文作成をしていましたが、一つだけネックがありました。それは、転勤。工学博士は、工業技術センター勤務中でなければ取得することは、まず無理でした。他の勤務先では、仕事の内容ががらっと変わりますので、研究を続けるのは無理だからです。もちろん、人によっては、ずーっと工業技術センターの方もいるのですが、私の場合は、ほぼ5〜6年のペースで県庁へ転勤してましたので、いつ転勤するか分からない状態では、工学博士取得の挑戦は無理だと結論づけました。もちろん、センター在籍を通算して、という手はありますが、あまり時間をかけたくなかったので、将来的には考えるけど、この時点では一時中断、保留にしました。

ですので、技術士の資格を取得することにしました。技術士というのは、工学系の資格では、結構上位に位置する資格です。技術士も技術分野が色々と分かれており、一般的によく聞くのが土木ではないでしょうか?私は、機械か情報にしようと思っていました。
それから、しばらくして、技術士に関する情報を収集し始め、テキストを探し、まずは軽く試験勉強を始め出しました。試験範囲全体の確認や、大学時代に使った教科書を引っ張り出して見てみるとか、慣らし運転の状態といったところでしょうか。まあ、最初はダラダラといった感じで勉強していました。

1〜2か月たった頃でしょうか。ある人が私の職場に挨拶に来ました。大げさですが、今思えば、この日が私にとって運命の日となってしまったのです。
センターの頃(10年前位にいた頃)、仕事を通じて友人となった方、Kさんがいました。その方は、私より年上でしたが非常に気さくな方で、昔よくいっしょに飲んでいました。たまにお会いすることがあったのですが、今回、たまたま私の顔を見に、私の職場に挨拶(遊び)に来られたのでした。
私達は、缶コーヒーを飲みながら近況を話していました。その時、不意にKさんがこんなことを話し始めました。
 「今ね、司法書士っていう資格の勉強をしているんだよ」って。
私としては、それなんですか〜?って感じで尋ねてました。今思えば恥ずかしいことに、私自身よく知らなかったのです。Kさんは、丁寧に試験の内容や司法書士について教えてくれました。
興味深そうに話を聞いていた私に、Kさんは1冊の本をくれました。もう自分は読んだからあげるよ。これを読めば司法書士っていうのが分かるし、試験内容についてもよく分かるから。よかったら、勉強したら?
 「司法書士試験への招待」という本でした。その本は、今でも大切に手元に置いてあります。
私も、Kさんに、今、技術士の試験勉強を始めたとこなんですよ〜、と話しました。
その時は、司法書士の試験勉強をしようとは思っていませんでしたので、お互いがんばりましょうね、って感じで別れたのを覚えています。

さて、その後、その本を読み、少しづつ考えに変化が出始めました。それは、技術士や工学博士になるには、それなりにエネルギーがいる。しかし、それらの資格を取っても、今の自分にとっては、単なる名誉資格にしかならないのではないか?と。
もし、司法書士の勉強は始めるとすると、かなりのエネルギーがいるが、こちらの方が自分にとっては生きる資格となるのでないのか?言い方が悪いですが、食っていける資格では?どうせ勉強するなら超難関でかつその上食っていける資格の方がいいよね…

その後、司法書士の試験案内についての本を数冊購入して読んでみました。受験予備校の講座パンフレットも見てみました。かなり悩みましたが、数ヶ月考えた末、ついに司法書士の勉強をすることに決めました。生半可な気持ちでは勉強が続かないと思い、決意するまでに数ヶ月はかかりました。

ただし、自分が、どれだけ真剣に勉強に取り組むことができるかどうかを試すため、自分自身に一つだけ課題を出しました。その課題がパスすれば、全力で司法書士の試験勉強を始めよう、しかし、課題をこなすことができなければ、自分の意思はそんなもんなんだ、とあきらめようと。
そして、その時とった行動は、次のようなものでした。それは、私は、仕事の関係上、コンピュータを扱っていましたが、(自分の得意分野なので)短期間で勉強に集中してコンピュータ関連の資格を取ることができるかどうかを試すということでした。
ほんとに自分は真剣に勉強に取り組めるのかどうか、試験に対する姿勢を確認したかったのです。もちろん試験条件や試験環境が異なりますので、あくまでも自己満足の世界を超えることはできないんでしょうが、何か試練を与えて、それをこなさなければ、途中で挫折するだろうと思ったからです。その試練は自分にとってやりやすいものを選ぼうと思いましたが、それさえもクリアできなければ、司法書士試験に挑む価値なしと決めていました。

具体的に決めた試験は、初級シスアドという情報処理の試験でした。まあ、情報処理分野の試験では入門編といったところですので、私の場合は、ハンディを課すために、2〜3週間程度の短期間で勉強をこなすと決めました。ただ、勉強を始めて分かったのですが、初級という名前がついているのに、結構難しかったです。途中で、初級ってうそじゃんって思ってました。
 で、その結果は・・・
まあ、司法書士試験の勉強を始めたのですから、お分かりになるかと思いますが、無事合格してました。そして、この試験は、成績結果が分かるのですが、自分の予想以上に良く、上位20%のできでした。自分でもびっくりでした。

これで、自分自身の課題をクリアしたので、その後、ついに司法書士の通信講座を申し込み、いよいよ平成17年から、司法書士の勉強を始めることになったのです。そして、平成20年まで勉強が続いていくことになります。

当初の資格取得の動機から考えると、ずれてきている気がしますが、私としては、これがベストな選択だったと今でも思っています。時代の流れと共に、自分の身の振り方も変えなければならないと、自分が置いてけぼりをくらいますので。
ただ、もし、Kさんが税理士の勉強をしていたのなら、私の勉強は税理士になっていたのでしょうかね?
こんないい加減な感じで司法書士の勉強を始めたので、説得力はないですよね…
まあ、恥ずかしい話でしたが、勉強を始めたきっかけは上記のことが全て本当なので、ご紹介しました。

【追記】
Kさんのその後の話が気になる方がいらっしゃるかも知れませんが、仕事がかなり忙しい方ですので、現在は勉強を中断中とのことです。仕事を退職するまでには、勉強を再開して資格取り、私の事務所に研修に来ま〜す、って言われてます。
ちなみに、Kさんは、今だに、技術士になるって言ってたのにやられた〜、私に言ってます。だって、あの日までは、本当にそうだったですもん。

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