こんにちは。隈本です。
今まで、ずっと固い話ばかりでしたので、今日はちょっと指向を変えて。
昔は、仕事での出張の時は、よく飛行機を利用していました。
その頃、座席は、ほとんど、前方・通路側を選んでいました。
というのも、仕事をされている方はお分かりでしょうが、少しでも早く飛行機を降りるためでした。
手荷物は預けず、機内持ち込みにしておけば、真っ先に降りて、例えば羽田に着けば、そのまま一直線でモノレールや京急に向かい、素早く乗車することができます。
少しでも早く移動をしたかったのです。
ある意味、どれくらいの短時間で、目的地の場所まで移動できるかということを、自分自身の中で、競っていたのかもしれません。
が、
最近は、ちょっと変わってきました。というよりも、昔も時と場合によっては、やっていたのですが。
窓側の座席を取るようになりました。
なぜでしょう?
分かる方います?
それは、外の景色を見るためです。
子供かっ。
はずかしい限りです。
ただ、外の景色といっても、私の場合は、真下を見ます。
そして、座席ポケットにある航空会社の雑誌の日本地図を広げ、下に見える地形と比較するのです。
地図と景色がドンピシャの時は、感動さえ覚えることがあります。
また、下の地形を見て、どの場所かを当てたりするわけです。
あっ、今は○○市上空じゃないか? あれが、○○山だろうな。
そして、地図を見て、正解を確認するとか。
まあ、このように、ほんとにつまらないことに、思いを巡らすのです。
地形を見るのに、私の一番のおすすめは、宮崎−福岡便です。
あまり高いところを飛ばないので、下の地形がよく見えるからです。
フライト時間も30分弱ですもんね。
そうそう、応用編として。
ちょっと難しいですが、夜間のフライトがあります。
街の明かりだけで、都市を判断しなくてはなりませんので、上級者向けですね。
私も、夜間の時は、ときどき間違えることがあり、下に見えるのは、都城市かなと思っていたら、宮崎市だったということもありました。
別に、当たっても何もないのですが・・・
単なる自己満足の世界ですね。
よく、男性は地図が好きな方が結構多いと聞きますが、私の場合は、地図が本物どおりかということに関心があるわけです。
もちろん、本物どおりなんですけど、実際この目で確かめたいんですよね。
そういえば、昔、『話を聞かない男、地図が読めない女−男脳と女脳が「謎」を解く』というベストセラー本がありましたよね。私も持っていますが、男性は、地図を読むことが得意なのでしょうね。
どうですか。バカらしい話でしょ。
けど、私と同じような方はいませんか?
結構いたりして・・・
まあ、これだけだと、あまりにもくだらないので、ついでにもう一つ、別のお話を。
飛行機雲ってありますよね。飛行機が通った後、空に、筋状に見える雲。
あれって、排気ガスだと思っている方、いませんか?
もちろん、全くのはずれではないのですが。
飛行機雲には、大きく分けると、2種類のでき方があります。
まず1つ目は、エンジンから出る排気ガスが作り出す雲です。
気温は地上から100メートル高くなるごとに、約0.6℃下がりますので、例えば飛行機が高度10,000mで飛行すれば、地上より約60℃も気温が低くなります。地上で30℃なら、10,000m上空はマイナス30℃ということですね。
そして、飛行機のエンジンが、このような状態の空気を吸込んで圧縮・燃焼させ、300〜600℃となった排気ガスを出すと、その中の水分が急に冷やされて凍り、雲となって白く見えるわけです。
冬の寒い日に、はぁーっと息を吐くと、白くなるのと同じ原理です。
ところで、聞いた話によると、飛行機雲の数によって、飛行機の型式が分かるそうですよ。
上記のように、エンジンの後に雲ができるため、当然、エンジンの数によって、雲の本数も違ってきますので、雲4本ならボーイング747型機、雲2本ならボーイング767・777型機、と地上から雲を見ることで、飛んでいる機種を予想できるそうです。
肉眼では、なかなか分かりづらいでしょうが、今度、試してみられてはいかがでしょうか。
次に、2つ目なのですが、これが結構ご存じない方が多いのではないかと思います。
それは、飛行機の主翼などの後ろに空気の渦ができて、部分的に気圧と気温が下がり、水分が冷やされるためにできる雲です。
私も全然知らなかったのですが、学生の頃、流体力学という授業で、初めてこの話を聞かされ、ちょっとだけ感動したものでした。
今度、飛行機に乗られることがある時は、主翼のちょっと後ろの窓側の席に座ってみてください。
タイミング(飛行機の飛ぶ高さや上空の温度・湿度、空気の流れ等の条件)がよければ、主翼の先端後方から、ピューと雲が発生するのが見られますよ。
私も数回見たことがあります。最近では、今年の6月に見ることができました。結構、感動しますよ。
ということで、今日は役に立たないお話でした。
それでは、今日の日記は、これで失礼いたします。
'09.9.29(Tue.)