こんにちは。隈本です。
さて、昨日、「消費者金融大手の武富士が、東京地裁に、近く会社更生法の適用を申請する方向で最終調整に入った」とのニュースが、突然入りました。
そして、今日は、武富士が午後に臨時取締役会を開き、会社更生法の適用申請を決議し、東京地裁に申し立てを行う、とのことだそうです。
現在、私の事務所でも、お客様の代理人として、武富士に対して過払請求を数件しています。
そのため、今日は、お客様に武富士の報告をバタバタとしているところです。
まあ、今まで、過払請求の話し合いでの武富士の対応を見ていますと、会社は、かなり厳しいんだろうなぁ、ということはだいたい予想はできていましたが、いきなりの再生手続きということで、正直びっくりしたところです。
やはり、過払返還請求が急増した結果、業績を圧迫していたようで、資金繰り難に陥り、自力再建を断念したとのこと。
また、今後は、法的整理で債務を圧縮して支援先を探し、早期の再建を目指すそうです。
これからは、今後の武富士の動向を、注意深く見守るしかないですね。
さて、話は変わりますが、10月1日には、三洋信販もプロミスに吸収合併され、三洋信販はなくなってしまいます。
三洋信販も、過払請求の話し合いの対応を見ていますと、会社の厳しさが伝わってました。
今後、これから、他の業者も、武富士の様子を見て、連鎖的に法的な再建手続きに着手するところが増えてくるかもしれませんね。
この業界の再編が、一気に加速するかも・・・です。
ただ、このような原因となった過払い請求も、貸金業法の改正や業者の経営難もあり、そろそろ終焉を迎えそうな気配です。
(つまり、適正な利息での借り入れ、または、過払いはあっても業者が返してくれない、もしくは返せない・・・)
過払請求をされたい方は、ほんとうに早めの手続きをお勧めします。
取引先の会社がなくなってしまったら、返してもらえたはずのお金(過払い金)も、戻ってこなくなりますからね。
請求されたい方、過払いがあるのか確認したい方は、早めに司法書士や弁護士に相談してみて下さい。
それでは、今日の日記は、これで失礼いたします。
'10.9.28(Tue.)