こんにちは。隈本です。
朝晩、だいぶん涼しくなってきましたね。
少しずつですが、秋の気配を感じる今日この頃です。
さて、今日は、債務整理関連のお話しです。
消費者金融準大手のSFコーポレーション(旧三和ファイナンス)は、26日、東京地裁に破産を申し立てたそうです。
負債総額は約1897億円とのこと。
また、東京地裁は同日、破産手続き開始を決定し、鈴木銀治郎弁護士を破産管財人に選任したそうです。
SFコーポレーションは、昭和50年に設立され消費者向けローン事業を展開してきましたが、
平成18年1月の最高裁判決で利息制限法を超えた金利が無効と判断されて以降、業務を縮小。
過払い金を返済するとともに、平成19年には新規貸し付けを停止しました。
その後、未返還の過払い金が1865億円に上り、事業継続は困難と判断し、破産手続きに至ったとのこと。
まあ、この会社の債務整理の交渉は、なかなか大変でして、過払いがあれば、その額の数パーセントしか提示してこない。
また、残金がある場合は、平気で全額一括払いを要求してくる、そして、分割払いには一切応じないという具合。
一筋縄ではいかず、苦労しておりました。
なお、余談ですが、破産の申立に関しては、実は過去に2度、債権者から破産申立をされており(破産手続きには至りませんでしたが)、いろいろと経緯がある会社でした。
ところで、実はこの破産、伏線はあったように思えます。
といいますのも、SFコーポレーションは、つい最近のことですが、平成23年8月8日、HP上に、払い請求の対応について法的見地から意見を求めるべく、今後の対応策についての検討・判断を弁護士に依頼し、その指導のもと継続する旨のお知らせを出していたんです。
これを見たとき、もしかしていよいよか・・・と思っていましたが、そのとおりになってしまいました。
いずれにしても破産手続が開始しましたので、
・任意和解して支払を待っているもの
・これから裁判を起こす予定だったもの
・現在裁判中のもの
・既に勝訴判決があるもの
これら全てが、個別の回収はできなくなります。
今後は、債権届出をして破産管財人による配当を待つということになりそうです。
それでは、今日の日記は、これで失礼いたします。
'11.8.27(Sat.)